さいせい株式会社で組織再生や人事労務部門を担当している
社会保険労務士の西田善知です。

夏の夕方に涼んでいる余裕もないほど忙しい中小企業の
社長さんが数多くいらっしゃいます。
会社の将来のために日夜汗を流しておられ、寝る間を
惜しんで働いておられます。
現場で働く社員とその家族に思いを馳せながら、事業計画、
資金繰り、人手の確保、仕入コストの低減、社員教育・・・
考えることが山ほどあり、毎日社長の意思決定を待つ案件が
洪水のように押し寄せてきます。
そこで「わしの分身がほしい」と思ったことがない方はいない
のではないでしょうか。
ところで、あなたの会社で社長の思いを共有している社員は
何人おられますか?
私は先日、ある中小製造業の事業所様で組織再生の
プログラムを担当することになり、従業員のみなさんの
「本音」をインタビューしました。
そこでベテラン社員から出てきた言葉に社長はガックリ。
その社員の言い分は
「社長は売上、売上といっているが、従業員の頑張りで
売り上げが伸びているのに社員へ還元しないで機械に
投資しているのは納得がいかない」
とのことです。
社長は会社や従業員のことを深く愛しておられ、毎日遅くまで
大変よく働きます。
そして従業員の頑張りに対して還元したい気持ちは、
山々なのです。ではなぜ?・・・
社長が黙々と働く背中を見せただけでは、思いを伝え切れない
のも事実です。
京セラの創業者の稲盛名誉会長も、創業まもなく多忙を極めた
時に、「孫悟空のように毛を抜いたら分身が出てこないかな」と
真剣に悩んだと言います。
もともと立場が違いますので、号令かけるだけでは、
「笛は吹けども・・・」になりがちです。
経営者の立場からすると「なんでこんなことがわからんのや?」
の毎日で、ストレスから逃れることができません。
社長は売上以外の決算や財務内容について幹部社員にも
開示せず、1人で背負いこんでいました。
オーナー社長が「決算や財務情報をどこまで開示できるか」に
ついては、従業員の理解を得られないことも多く、難しい判断を
迫られます。
できれば説明せずに行ければ良いのですが、
それでは「皆が同じ船にのっている」自覚に乏しくなります。
実はその会社は25年前に大きな不渡りを食らったために
億単位の債務超過に陥り、現在でも債務超過状態なのです。
1回目は先代が私財を投げ打って何とか倒産を免れましたが、
会社を継いだ2003年に2回目の不渡りを受け、
社長就任最初の大仕事は、会社を潰さないところから
始まりました。
もともと賃加工だけの仕事だったところを債権者会議で、
卸売りまで引き受け、業務を拡大して売上を伸ばし、
資金繰りに苦労しながら、昨年やっと債権を完済した
ところだったのです。
社長就任後、順調に売上を伸ばし、利益も出てきたのですが
先出の機械は利益からではなく借金をして調達しています。
社長は、次のプログラムで社員全員に会社の沿革説明と
財務情報開示を決断し、皆の前で発表しました。
その後の課題共有ミーティングで社員の気持ちが
前向きになり、「情報開示」が吉と出ました。
理解ある従業員を1人でも増やそうと思うなら、
心を分かち合う努力が必要です。
それは並大抵のことではありませんが、従業員が何を思って
いるのか?
もう一度真剣に聴くことからはじめてみてはいかがでしょう。
経営責任を負っている経営者の真剣な言葉には説得力が
あります。
なりふり構わず本気でぶつかっていくことで経営者の姿勢が
伝わり、従業員の理解が得られ、長期的な相乗効果を生む
組織に「さいせい」することがあるのです。
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「事業承継 特設チーム開設!」
さいせい株式会社では、この度、中小企業の事業承継ニーズに
お応えするため「事業承継 特設チーム」を設置いたしました。
これまでの税理士や会計士事務所の部分的・限定的な見方でなく、
また、コンサル会社のように、ただの提案だけに終わらせない、
弁護士等の法律家や税理士、会計士を交えた専門チームによる、
全体最適を図る問題解決のご提案と、出口の実務も、
それぞれ担当のチームメンバーが責任を持って、
最後まで遂行できる体制を整えました。
詳しい内容は、ぜひ一度、お問合せ下さい。
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