こんにちは!
さいせい株式会社の真造です。
7月の5日に北陸の真柄建設(負債総額348億円)が民事再生
を 申請したかと思えば、
今度は18日にゼファー(負債総額949億円) の民事再生申請
のニュースが飛び込んできた。
どちらも、その関係先企業にとっては、計り知れない打撃となって
いることだろう。ここ最近の建設・不動産業における痛みは、
やはり深刻だ。
真柄建設については、資金繰りの悪化。
ゼファーについては子会社(近藤産業)の破産における、
資金繰りの悪化ということが理由である。
いずれも停滞する建設・不動産市況の影響をモロに被った
かたちだ。
これからも、おそらく、この業界における大小の倒産は続く
だろうと 考えられる。
会社を生き残らせるためには、とにかく資金繰りである。
建設・不動産業における資金繰りは、実はとても難しい。
真柄建設の場合は過去3年間に渡る粉飾決算があった
ようだが、 実際、建設業は粉飾とは言わないまでも、
グレーな決算をしている ところは多い。
これは経験的にだが、建設・不動産業においては、
実質8割以上がグレーな決算をしているのではないだろうか。
(経営審査事項提出の決算書も約4割が粉飾されているという)
話を戻すが、建設・不動産業は資金繰りが難しい。
完工して、施主に引渡しをして始めて売上計上となるのだが、
それまでに出てゆく資金は多い、材料費、工賃はじめ、
人件費や 燃料代、その他固定費も先出しだ。
外注費も場合いによっては先払いだ。
にもかかわらず、後でまとめてドカンと支払われるから、
という楽観的な姿勢が業界特有のどんぶり勘定の風土を
生み、 鷹揚な資金繰りにつながっている。
工事の進捗によって、社内で売上を立ててしまう風土もある。
但し、これは、施主には何も関係が無い売上計上なので、
当然、お金は入ってこない。
キャッシュフローでいうと、これら出来高売上の計上は、
何の意味も無い。
しかし決算書でいうと、これで損益計算書が黒字になったり
する。
だから金融機関も、その中身まで調べないと、表面的な
数字の マジックに翻弄されてしまうことになる。
「売上債権回転期間」がおかしくなっていたり、
原価率(利益率)が 異常値を示していたりする。
建設・不動産業においては、外注業者への仕入原価や
工事原価を 操作して、支払いを来期に回したりすることは
良く行われることである。
金融機関その他へ提出する決算書とは別に、
“ほんとう”の決算書を 持っている会社もある。
しかし、その場合、まだ良い方である。
私がこれまでお手伝いした企業の中には、数期に渡り、
このようなことを 繰り返したため、実際、本当の決算内容が
分からなくなってしまっていた ところもある。
金融機関からの出向者が経理・財務の役員をしていて、
それである。
先日も建通新聞の記者と話していたが、裾野が広く、
就業者数の多い この建設・不動産業界、ここが傷めば、
わが国の経済も深甚なダメージ を受けることは必至である。
さいせい株式会社も、現在、同業業において、
その“さいせい”に 取り組んでいる企業が数社ある。
企業により問題は様々だが、通底した傾向はある。
いずれも市況の低迷による資金繰りの悪化だ。
リスケ、資金調達、M&Aと解決策は様々だが、
ここ当分はこのような依頼が、まだまだ増えそうな
気配である。
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